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続けてこられた理由
お話のなかでも少し出てきましたが、22年続いてきた理由として、会長のなかで何かありますか?
続いた理由は、やっぱり役員の仲がいいこと。 しかもそれは「プロとしての関係」です。 馴れ合いや友達関係ではなく、ドライな人間関係に見えるかもしれないけれど、その距離感を一生懸命保ってきました。
実際、うちの会社には僕の中学時代の友人も入社しているんですけど、入った瞬間から「お前はもう友達じゃない」と宣言しています。 だからビジネスの関係で、一生敬語、プライベートでも敬語。そうしないと示しがつきませんよ、という話をしてきました。
役員とは同格ではあるけれど、友達ではない。仲間ではあるけれど、パートナーとしての意識を持ってやっていきましょう、と。 それが人間関係の土台となって、RRJ全体に広がっていった。
以前、社員が言ってくれた印象的な言葉があって、「RRJは深入りしすぎない、いい形での人間関係があるのがいい」と。 その関係性が役員だけでなく、社員にもどんどん根付いていっていると思います。
なぜ、そこまで「馴れ合わない」ことを大事にされてきたんですか。
人と人って、仲良くなると当然、馴れ合うんですよね。 僕と小川さんが馴れ合っていないのは、あえてみんなに見せている部分でもあるんですけど。
人間関係が重視されすぎると、仕事の判断がぶれる。これは昔勤めていた会社でたくさん見てきたんです。 明らかに業績が悪い人、成績が良くない人が、仲がいいというだけで上がっていく。 一方で、一生懸命頑張って業績を上げて、仕事もしっかりしていて、人徳があり、部下からも慕われる人が、どんどん下がっていく。 大手企業に入るとそういうことがある。 ただ、中小企業の規模感でそれが発生すると致命的なんですよ。仕事の判断がぶれないように、適切な人間関係の構築を、役員みんなで自然と続けてきました。
それが「これだな」とはっきりわかった出来事が、3年くらい前にありました。 僕、B'zというミュージシャンが大好きなんですけど、稲葉さんと松本さんって、すごいアーティストじゃないですか。 あの二人は常に敬語で、お互いのことを「ビジネスパートナーだ」と言うんですよね。 だから、馴れ合わずにトップを走り続けてきたんだ、と。 これを記事で読んだときに、「これ、俺らがやってきたことじゃん」と思って。
補足として言わせてもらうと、普段プライベートでは友達になれないような人とも、仕事を通じて同じ目的に向かって進んでいける。 その素晴らしさこそが、仕事の一番いいところだと思っているんです。むしろ大きなメリット。 だからこそ、この人間関係は適切である、と僕は考えている。 今の組織が続いてきたから、会社も続いてきたし、事業も続いてきた、ということになるのかなと思います。
私もこの会社に入って、役員の皆さんの関係性がすごく面白いなと思っていました。 プライベートのことは特に知らないと言うけれど、でも仲が良さそうで、他の会社にはない特別な絆だなと。今のB'zの話を聞いて、すごく腑に落ちました。 社員同士も基本的に「さん付け」で敬語ですし、皆さんがやってきたことが一般社員にまで定着しているのかなと。 人間関係での大きな衝突がないのも、22年続いてきた大きな理由だと思いました。
そうなんですよ。だから、人間関係が一番大事。 深入りして大きな衝突にしない、適切な距離感を保ち続ける。そこが大事かなと思っています。 人間ってずるいところもあるし、長くい続けると、どうしてもそういうものが出てしまう。
最近は、「人が辞めないこと」だけを大事にする考え方からは、少しだけ軸を外してきています。 それよりも、一緒にいたい人と終身雇用を目指してやっていこう、と。 そのなかで、長く勤める人とも馴れ合った関係に陥らない、その仕組みを保ち続けることが、これからも大事かなと思っています。
人間関係が一番大事。深入りして大きな衝突にしない、適切な距離感を保ち続ける。そこが大事かなと思っています。